3-1, 環境適応と戦略による経営対応

これまでの強みに依存してばかりでは、これからの成長はおぼつきません。
図表のとおり、日常業務に加えて、戦略による経営活動が必須ですが、実態は、この二つが遊離し、かえって環境との不適合が増大しています。

一時期、現場力が着目され、トップ・マネジメントによる現場での直接指揮が奨励されました。しかし、職能分担を考えれば、そう単純な問題でないことは明ら かです。乱気流環境への適応では、戦略による経営活動と日常業務による経営活動を連動させることが必要です。あたり前のことですが、日常業務活動は戦略が 具象化したものであって、一つ一つの活動に戦略意図が反映されているはずです。

ありがちな過ちとして、戦略を欠いたまま、現象面だけを模倣して競合に追随するといったケースが散見されます。図示したとおり、これら二つの関係は足し算ではなく掛け算です。いずれかが0であれば、企業経営は機能しません。 “悪貨は良貨を駆逐する”と言われますが、日常業務に囚われ過ぎれば、企業経営の根幹が揺るがされることになります。

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