戦略リーダーシップ:進化するリーダーシップ開発

リーダーシップ論の6つの潮流を概括したように、リーダーシップ研究はそれぞれの時代背景やその文脈を通じて、優れたリーダーに求められるものは何か、何が必要であるかを明らかにしようとしてきたと言える。
しかしながら、そのリーダーに求められるものは環境変化からくる時代背景や特徴、その組織が置かれている状況下によって異なるために、一義的な概念と定義でリーダーシップを明らかにしていく事は困難だといえる。

今日の不透明で不確実な環境下で、なおかつ乱気流環境の時代と言える時代背景において、さらに求められるリーダーシップのあり方を明らかにしていくことは切実な問題である。
このことからして、いま新たな視点からの時代に即応するリーダーシップ開発が求められているともいえる。

これからのリーダーシップのあり方は、今までの組織内部問題の視点からのパラダイム・シフトが求められている。すなわちこれは、組織内部の最適化を求めていくリーダーシップ・アプローチから、「企業や組織とその環境とのあいだの関係にかかわる」と言う意味での、「戦略的なリーダーシップ」の視点においていかなければならない。
この戦略的とは、一般的な用語の「重要な」ということを意味する用法とは異なってる。
それはより具体的意味をもつ、企業とその環境との間の関係に関わる事の意味合いを意図している。これからはより一層「戦略的なリーダーシップ」という、この視点から新たなリーダーシップ開発が必要となる。

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