これまでに経験したことのない環境圧力とはどんなものでしょうか。想像力はもちろん、いざというときの反応力と即応力が問われています。
図表に整理したように、たとえば探求的水準であれば、クロスオーバーファンクションの組織が求められますし、創造的水準にまで至っていれば、アライアンスやM&Aなどの検討も必要となります。
対応可能性の診断では、予測以前の問題として、現状認識の精度が勝敗を分けます。それは環境からのインパクトを脅威と機会に分別することでもあります。現在はすぐに過去に転じてしまいます。次なる一歩のためには、いち早く“きざし”を掴むことが勝敗を分けます。
嗅覚とは動物的な感覚です。危険を察知するのは感度や感性の問題であり、コントロールは難しいかもしれません。しかし、意識して変化に対する洞察性を高める準備を怠っては、生き残りはかないません。