2-4, 環境視点の水準

変化対応の分析には、情報、行動、態度と、3つの視点があります。これらを有意に結びつけることで、変化にどう向き合うべきかが浮き彫りになってきます。 下図のとおり、探求的水準では「チャンスを逃がすな」、創造的水準では「新たな未来を創れ」と、アラートが発せられます。

思考には情報を読みとくリテラシーが欠かせません。全体を見ろとはよく言われますが、むしろ何を“全体”と位置付けるかが難しいものです。直接的な課題として、経済的ないし技術的な要因ばかりに目が向かいがちですが、政治、文化、宗教、民族、歴史、地勢など、 背景にある諸条件が思いのほか大きな影響をもっているものです。

併せて、行動をいかに規定していくかが成否を分けることになります。探求的水準では、「熟知している経験を最大限に生かしそれを新しく組み合わせる」、 変化への機敏な対応と組織的な知の再構成の両立が求められます。新結合とは、単に物理的な集積の問題ではなく、経験と経験、人と人の組み合わせに他なりま せん。情報共有とは使いつくされた表現ですが、より踏み込んだメンバー間の経験共有にこそ、組織力がつよく表れます。

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