2-5, 企業は自己創造業である

自己創造業になるために
これまで見てきたように、乱気流の最大水準は創造的段階です。創造とはなかなか具体的に表現しずらいものですが、少なくとも、変化を受けてという発想から は出てきません。むしろ変化に先んじることが求められます。加えて、物質的なものはもとより、自らの姿勢や体制をつくりだすという意味で、“自己創造”が 問われています。

クリエイティビティの発揮とは、新たな商機、成長性を見出し、能動的に適応をはかることを意味します。これまで日本企業の多くに見られた傾向は、変化が差 し迫ってから、もしくは影響が顕在化してから、という後追いの姿勢です。もちろん対応しないよりは対応した方がましですが、変化に飲まれるのと、変化の波 に乗ることでは、結果が大きく異なります。自己を創造するという意味合いは、後者のように変化にシンクロすることです。それが今日の企業が成長し、生き 残っていくためのカギに他なりません。

自己創造を進めていくための絶対条件は、確固たるアイデンティティの存在です。アイデンティティの芯が通っているからこそ、積極的な変化に取り組むことが可能になるのです。

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