競争優位の終焉

ポーターの理論だけでは、もう生き残れない。持続的な競争優位は幻想に過ぎないとしている。旧来の常識が崩壊した時代の、新しい戦略ツールを示唆している。変化の激しい経営環境の下では、企業戦略の目標とされてきた「持続的な競争優位を構築して、そこから長期間にわたって利益を得る」という考え方は、もはや通用しない。市場や環境の変化に伴って次々と現れるチャンスを逃さず、そこに自社の戦略をスピーディーに適応させ続けてこそ、生き残ることができるとしている

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リタ・マグレイス著 日本経済新聞出版社2014.6 (2160)

戦略を、実行できる組織、実行できない組織。

リーダー共通の悩みは、戦略を“実行”することの難しさある。戦略が明確で、リーダーが推進しても、達成は容易ではなのである。い。最大の原因は「日常業務」がそれを駆逐する。日々の業務が忙しいため、新たな戦略に目が向かない。本書は、この日常業務と付き合いつつ戦略を実行するための原則を「実行の4つの規律」として指摘している。

book05
クリス・マチェズニー他著
キングペアー出版
2013.5(2000)

経営は何をすべきか

ゲーイリー・ハメルの最新書である。「コア・コンピタンス経営」に始まり「リーディング・ザ・レボルーション」「経営の未来」まで世に問う未来を見据えたマネジメントの革新を追求してきた。本書はそれに続くものとして、生き残るための5つの課題を提起している。それは理念、イノベーション、適応力、情熱、イデオロギーが重要であるとしている。容赦ない変化、熾烈な競争、飽くなき革新を特徴とする世界に勝ち抜く。

book04
ゲイリー・ハメル著
ダイヤモンド社
2013.2(2200)

選りすぐりの経営書からひらめきを共有する