“働き方改革”は本当はどこにあるのか

政府が重要政策として掲げる中に“働き方改革”があります。それを受けて日本の大手企業は挙って働き方についての意識や考え方を大きく転換し、その具体的な施策に取り組まなければならないとしています。
しかし、その実態は働き方改革は議論ばかりが先行し、現実感が見られないのが今の状態のように見えてしまいます。
現場では仕事内容・仕事量が変わらない中での残業時間削減だけが叫ばれ、本来的な仕事の改革は手つかずです。「働き方の多様化」だけが“働き方改革”ではないはずです。
その本質は日本の生産性の低さに内在しています。これを機会に今こそ仕事そのものに革新を起こす時でもあります。具体的に改革・革新を実現するために経営者が果たす役割は重大になります。それは、既に先行している先進的な欧米企業のあり方と実現策を学んでいく決断をすることのように感じます。

More from my site

  • なぜ良い戦略が利益に結びつかないのかなぜ良い戦略が利益に結びつかないのか 「なぜ良い戦略が利益に結びつかないのか」、こうしたタイトルの経営書が翻訳されています。その原題は「STRATEGY THAT WORKS」ですが、副題に“How Winning Companies Close the Strategy-to-Execution […]
  • 環境のダイナミックな適合環境のダイナミックな適合 戦略経営の本質は、「環境と戦略と組織のダイナミックな適合」を実現していく事です。その対象となる環境変化は、乱気流渦巻く予測不能のグローバル環境であって、その環境の中で適応する自社のあるべき姿とそれを実現する採るべき戦略を明らかにし、実現のための組織変革を通じて実行して行くことになります。 環境は自社の「環境対応の対象」として存在し、戦略はその「環境対応の内容」を示してい […]
  • 戦略経営の本質戦略経営の本質 これからの日本企業の在り方をひるがえって直視していきますと、まさにグローバル環境の乱気流環境下の中で、いまこそ戦略経営実践へのパラダイムシフトが求められているといえます。 これは絶えず競争優位性を高めながら持続的な利益成長を実現し、同時にH.I.アンゾフが示唆する環境貢献組織(ESO)として自社の在り方を探求・創造していくことにあります。そして、自社の「戦略アイデンティ […]