どんなに大企業であろうと経営危機に陥る

日本を代表する「東芝」の経営危機、まさに時代の変化の本質についていけなかった象徴といっていい。どんなに大企業であろうと経営危機に陥る。逆に大企業であるため自己変革的に適応できないのかもしれない。
ここ一連の東芝においての不適切会計や海外の原子力事業で巨額損失を発生させてしまい、上場廃止にまで追い込まれような状況にあることは周知のことです。
こうした東芝のケースを見るまでもなく、最近の日本企業、その中でも歴史のある大手企業が次々と経営破綻とその危機を迎えている事例をここ数年に多くみることができます。
それには、時代の変化や産業の構造変化にもありますが、とりわけ共通項には日本企業の特有の企業風土がそもそも内在としているのではないかと考えてしまいます。
まずは、今回の東芝の経営で何が問題だったのかを教訓として、日本の企業経営においてもう一度考える機会であるかもしれない。

More from my site

  • SBA戦略的セグメンテーションSBA戦略的セグメンテーション 乱気流環境がさらに高まっていくとその水準は4、5に進み、異質的な新奇なそして非連続な環境状況下になります。 その戦略水準は探究的、創造的となり、今までとは全く異なった戦略を求めます。これは、従来の事業領域での戦略対応では限界を示しています。 環境変化の視点からの新たな戦略的事業領域(SBA:Strategic Business Area)の設定が必要となります。 […]
  • 今、求めれる経営リーダーシップ今、求めれる経営リーダーシップ 2015年から日産CEOのカルロス・ゴーン氏を主役に「逆風下のリーダーシップ養成講座」(日産財団主催)が早稲田大学で開催されてきています。その内容の骨子を一つの成果として、この度「カルロス・ゴーンの経営論」(日本経済新聞出版社)として出版されました。本書はグローバル・リーダーシップをめぐるゴーン氏との質疑の一部が掲載されています。 その質疑内容をみても、いま或はこれからにお […]
  • 戦略的な組織適合戦略的な組織適合 戦略経営は環境と戦略と組織のダイナミックな適合を創りだすところにあります。 環境水準と戦略水準を適合しても、その環境対応の主体者である組織自体がこれらとも適合していかならなくてはなりません。 そうしなければ戦略の実行はかなわないのです。 H.I.アンゾフは乱気流環境に対応する企業における意思決定の対象に、3Sとして戦略(Strategy)と組織(Structu […]